更新日:2020/06/17 投稿日:2020/06/06
あまり気が付かない糖尿病の初期症状
糖尿病は血糖値が高くなる病気です。血糖値を下げる働きを担う「インスリン」と呼ばれるホルモンの分泌量が少なくなったり、「インスリン」自体の働きが悪くなったりすることによって発症します。
糖尿病は日本人に多く見られる生活習慣病です。ですが、「血糖値が高くなる」といっても具体的にどのような症状が見られるのかイメージしにくいという方も多いでしょう。
そこで、まずは糖尿病を発症するとどのような症状が現れるのか詳しく見てみましょう。
目次
糖尿病の初期はほとんどが無症状!
糖尿病は、インスリンの分泌・作用不足によって血糖値が上昇する病気のこと。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖のことです。私たちは飲食物から糖質を摂りますが、糖質が消化されてブドウ糖になると、小腸から血液中に吸収されます。そのため、血糖値は糖質を含む飲食物を口にすると高くなるのです。そうして血糖値が高くなると、すい臓からインスリンが分泌され、血液中のブドウ糖や脂肪や筋肉の細胞に移行してエネルギー源に…。血糖値は低くなります。糖尿病は、食後の血糖値を下げて一定の血糖値をキープする働きを担うインスリンが正常に作用しなくなるため、血糖値が高い状態が続くのです。
ですが、血糖値は極端に急上昇しない限り、正常値以上になったとしてもそれ自体に自覚症状はありません。つまり、糖尿病を発症した初期段階では自覚症状はほとんどないということです。実際、糖尿病は進行して合併症が現れるまで発症に気付かない方も珍しくありません。糖尿病は放置すると動脈硬化を引き起こし、様々な合併症を引き起こします。なかには、脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気も…。これらの合併症を発症して病院を受診し、初めて糖尿病が発覚することもあるのです。
一方で、血糖値が高い状態が続くと次のような症状が現れることもあります。
- のどの渇きとそれに伴う飲水量の増加、頻尿
- 体重減少
- 疲れやすさ
- 空腹感
ですが、これらの症状が現れたとしても、「病気」による症状とは考えにくいもの。疲れが溜まった…、ちょっと体調が優れない…、と軽く考えて見過ごしてしまっている方も多いのが現状です。
糖尿病になる前に・・・
糖尿病は発症してしまうと完治するのが難しい病気の一つです。一生涯に渡って薬物療法や生活指導を受けていかなければならなくなることが多いとされています。
また、上でも述べた通り糖尿病の初期段階は自覚症状が少ないため、発症に気付かないケースが多々あります。そうして気づかぬうちに糖尿病が進行して思いもよらない副作用に襲われることも…。命に関わる合併症だけでなく、糖尿病による網膜症や腎症などの合併症は失明や人工透析導入の原因にもなります。
このような合併症を予防するには、糖尿病の早期発見・早期治療が何よりも大切です。「血糖値の上昇」は早期段階で自覚症状が現れることはほとんどないため、早期発見のためには定期的に血液検査を受けるしかありません。糖尿病は40歳以降から発症者が増える病気ですが、若い世代の方が発症する可能性も十分にあります。日ごろから生活習慣の乱れが気になる方、家族に糖尿病患者がいる方は特に発症リスクが高いため、年齢に関わらず半年に一度はクリニックなどで検査を受けるようにしましょう。また、職場の健康診断などで血糖値が高いことを指摘された方は、できるだけ早く専門クリニックで詳しい検査や治療を受けることが大切です。
こんな症状を自覚したら注意が必要!
糖尿病は放置すると、動脈硬化を引き起こします。血液中に過剰に存在するブドウ糖が血管の内側の壁に付着し、血管にダメージを与えることで血管を固く細くすると考えられています。動脈硬化が生じた血管は血流が低下するため、全身にさまざまな症状が引き起こされることに…。
とくに、次のような症状は進行した糖尿病によるものの可能性があります。思い当たる症状が続く方はできるだけ早めに専門クリニックを受診するようにしましょう。
手足のしびれ
糖尿病が重症化すると、手足の先などに存在する「末梢神経」がダメージを受けてしびれなどの症状を引き起こすことがあります。そしてさらに悪化すると、手足の感覚が低下することも…。ケガなどはっきりした原因がないにも関わらず、手足のしびれや感覚の異常が続くときは要注意です。
視界がぼやける、視力が低下する
糖尿病によって引き起こされる合併症の中でとくに注意しなければならないのは、目の異常です。というのも、視力を司る網膜に血流を送る血管に動脈硬化が生じることで、網膜にダメージが加わり、視界のぼやけや視力低下、視野の狭窄などの症状を引き起こすことがあるからです。適切な対処を怠ると最終的には失明することも…。目の異常と糖尿病は関係が薄いと思われがちですが、視界・視力の変化は糖尿病が重症化したサインかも知れません。
傷が治りにくい、風邪をひきやすい
血糖値が高い状態が続くと、動脈硬化だけでなく、身体の免疫力を担う白血球などの細胞の働きも低下。結果として免疫力が低下して、傷が治りにくくなったり、風邪を引きやすくなったりするようになります。 「ただの疲れかな…」などと軽く考えずに、一度は検査を受けてみることをおすすめします。
まとめ
発症して間もない糖尿病は、自覚症状がほとんどありません。のどの渇きや体重減少などの症状が見られることもありますが、「病気」とは思わずにやり過ごしてしまう方も多いもの…。
ですが、糖尿病は放置して重症化すると恐ろしい合併症を引き起こす病気です。合併症を防ぐには早期治療・早期発見が重要ですが、そのためにも定期的に専門クリニックなどで血液検査や尿検査を受けるようにしましょう。

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