更新日:2021/09/17 投稿日:2020/09/30
シックデイとは

シックデイとは、糖尿病患者さんが発熱、下痢、嘔吐などの症状によって十分な食事が摂れなくなる状態のことを指します。
シックデイでは、血糖値のコントロールが平常時より難しくなるため急激な高血糖状態になることも。中には命に関わる状態に陥ることもあるため、糖尿病治療中の方はシックデイに注意しなければならないとされています。
そこで今回は、糖尿病患者さんがシックデイにすべき対処法について詳しく解説します。
目次
それってシックデイかも?

私たちの身体は、何らかの体調不良が生じるとストレスによって血糖値が上がりやすい状態となります。糖尿病の方は、通常でも血糖値が上がりやすい状態のため、体調不良があるとさらに血糖値が上がりやすくなるのです。
特に、感染症などによる発熱、吐き気、嘔吐といった食欲の低下を引き起こす体調不良は要注意。十分な飲食が摂れないことで脱水状態となり、血糖値がさらに上昇してしまうという悪循環に陥るケースも少なくありません。自覚がないまま放置すると、急激に血糖値が上昇して意識障害などを引き起こす「ケトアシドーシス」や「高浸透圧高血糖症候群」などを発症。命に関わる危険もあります。
次のような状態のときは、シックデイに陥る可能性がありますので十分に注意しましょう。
- 風邪やインフルエンザなどにかかる
- 高熱が出る
- 胃腸炎などによる吐き気や嘔吐症状がある
- 抜歯などの歯科治療をした後
シックデイを未然に防ぐには
糖尿病の方は、免疫力が低下しがちなため様々な感染症にかかるリスクが高いと言えます。特に秋から春にかけてインフルエンザなどが流行する時期は、どんなに感染対策を徹底していても体調不良が生じるのを完全に予防するのは困難です。
身体の変調に襲われた際には、次のようなことに注意してシックデイに陥るのを未然に防ぐようにしましょう。
- 水分を多めに摂る(一日1ℓ以上)
- できる限り安静にし、身体を温めてゆっくり休む
- 食事が摂れない場合でも自己判断で糖尿病治療を中断しない
- できるだけ早めにかかりつけ医に相談する
シックデイになった時の対処法
上述したように、シックデイには血糖値が急激に高くなるケトアシドーシスなどを引き起こすことがあるため、正しい対処を講じることが必要です。
では、シックデイになった時にはどのような対処をすればよいのでしょうか?具体的な対処法を詳しく見てみましょう。
自分でできること

体調不良による食欲低下など、シックデイが疑われる状態になった時は、一刻も早く良くなって楽になりたいと思います。薬や病院に行くことで改善させることもできますが、自身ですぐにどうにかしたいといったときには次のような対処を講じてみましょう。
身体を温めて休む
体力の消耗を防いで、できるだけ早い回復を促すには無理をせずに身体を温めて安静にすることが大切です。
早めに医療機関を受診する
体調不良を少しでも早く改善するためには、症状が現れたらできるだけ早めに医療機関を受診。適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
食事についてできること

シックデイに陥ったときは、水分摂取と食事の内容には十分に注意しなければなりません。
食欲低下や発熱などに伴う脱水は血糖値を上昇させる原因にもなります。そのため、体調不良があっても一日に1ℓ以上の水分摂取を心がけることが大切なのです。
また、食欲がない場合でも、お粥やうどんなど腹持ちや消化が良いメニューを摂るのがおすすめ。シックデイの最中は身体を温めて免疫力を向上させる必要があるため、ゼリーや果物などのように身体を冷やすものではなく温かいメニューが適しています。食欲がないときには、さっぱりして冷たいものを口にしたくなることもありますが、シックデイを悪化させてしまう可能性がありますので注意しましょう。
薬を使った対応

飲み薬やインスリン自己注射による治療をしている方は、十分な食事ができない場合でも自己判断で中止するのは大変危険です。上述したように、シックデイに陥ると血糖値が上昇しやすい状態になるため、たとえ食事をしていなくても治療が必要になるケースがほとんどなのです。
また、血糖値の自己測定器がある方は3~4時間ごとに計測を行い、血糖値の状態をチェックするのもおすすめ。血糖値がどんどん上がっている場合、逆に低血糖が続いている場合はできるだけ早くかかりつけ医に相談するようにしましょう。特に、飲み薬による治療を行っている場合は、薬の量の調節が必要な場合もありますので注意が必要です。
シックデイが辛すぎる

シックデイは、血糖値の上昇に気付かないまま適切な対象を講じなければ、命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。そのため、血糖値の上昇を抑えるような対策が必要です。
十分な休養や水分摂取など自分自身でできる対策もありますが、シックデイの原因となる病気を治療し、血糖コントロールの調節を行うのも非常に大切なこと。自己判断のみの対処では十分なではないことも少なくありません。シックデイが疑われるときは、かかりつけ医に電話などで相談したり、受診したりするようにしましょう。

おすすめ糖尿病クリニック
【糖尿病クリニックガイド】がおすすめする主要都市で安心して糖尿病検査が受けられる糖尿病専門医のクリニックをご紹介いたします。 それぞれおすすめポイントを掲載していますので、ぜひご参考ください。
東京エリア
東京のおすすめクリニック1
おすすめポイント
- 日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医が在籍!
- 糖尿病療養指導や管理栄養士による栄養指導にも尽力!
- 2019年4月オープンの新しいクリニックでJR三鷹駅から徒歩1分!
東京のおすすめクリニック2
おすすめポイント
- 糖尿病と共に他の生活習慣病の治療も同時に受けることが可能!
- 医学的な治療だけでなく運動や栄養学を融合した医療を提供!
- 都内では珍しく駐車場完備!小田急線経堂駅から徒歩7分の立地!
神奈川エリア
神奈川のおすすめクリニック1
おすすめポイント
- 糖尿病指導医資格を持つ女性院長による、きめ細やかな医療を提供!
- ガイドラインを元に患者さま一人ひとりに合わせた「オーダーメイド」な診察を実施!
- 糖尿病療養指導士や管理栄養士が在籍し、治療だけでなく生活指導や栄養相談も実施!
神奈川のおすすめクリニック2
おすすめポイント
- 糖尿病指導医・専門医が複数在籍。治療や生活指導のノウハウはバッチリ!
- 食事指導や運動指導を行う研修センターを併設。薬治療だけでなく生活改善にも尽力!
- 近隣の医療機関と密な連携をとり、緊急性のある合併症への迅速な対応も可能!
埼玉エリア
埼玉のおすすめクリニック1
おすすめポイント
- 糖尿病指導医である院長と看護師、管理栄養士からなるチームが治療や生活改善をサポート!
- 糖尿病に併発しやすい高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症などの生活習慣病の治療も!
- 大宮駅徒歩2分の好立地!長期間に渡る糖尿病治療の通院も苦になりにくい!
埼玉のおすすめクリニック2
おすすめポイント
- 患者さまの立場にたった診療をモットーに医師や看護師など全てのスタッフが親身に対応!
- 地域の医療・福祉機関と密な連携をとり、高度な医療機関や福祉サービスへの橋渡しも充実!
- AGAやEDなど加齢によって生じる男性特有の病気の治療にも積極的に取り組んでいる!
千葉エリア
千葉のおすすめクリニック1
おすすめポイント
- 糖尿病専門医資格を持つ経験豊富な院長が、糖尿病をはじめとした幅広い疾患の診療に従事!
- 糖尿病などの生活習慣病などの検査機器が充実。糖尿病の合併症検査もばっちり!
- 通院も苦にならない便利な立地!駅から近く、駐車場も完備!
千葉のおすすめクリニック2
おすすめポイント
- 「まちのお医者さん」を目指しつつ、糖尿病専門による専門性の高い医療を提供!
- フィットネスクラブを併設し、適正な血糖値をコントロールしていく上で必須の運動も行える!
- 糖尿病療養指導士や管理栄養士が在籍し、運動や食事など生活習慣の改善を徹底サポート!