更新日:2020/06/23 投稿日:2020/06/21
ストレス由来の糖尿病
糖尿病は血糖値が高い状態が続くようになる病気のこと。日本では「予備軍」も含めて2000万人の方が糖尿病であると推定されています。
糖尿病の原因は、遺伝、肥満、食生活の乱れ、運動不足、喫煙習慣などさまざまなものが挙げられますが、ストレスも大きな要因の一つです。ここでは、ストレスが糖尿病にどう関わるのか詳しく解説します。
目次
ストレスと暴飲暴食と糖尿病の負のサイクル
ストレスは万病のもと。心身のさまざまな不調を引き起こします。
糖尿病は血糖値を適正な状態にキープするインスリンと呼ばれるホルモンの働きが悪くなったり、分泌量が低下したりすることによって、血糖値が高くなる病気です。糖尿病の発症には遺伝の関与も指摘されていますが、暴飲暴食、運動不足など好ましくない生活習慣が発症の引き金になることがほとんど。そのため、糖尿病の発症や悪化を予防するには、生活習慣を整えていくことが大切であると考えられています。
人によって差はありますが、ストレスが溜まった状態が続くと暴飲暴食に走る方は少なくないハズ。また、家に籠りがちになることで、食事量が増えるだけでなく運動不足に陥ってしまうことも。そのような結果、糖尿病が悪化し、それが更なるストレスを生む…という負のサイクルに陥っている方は思いのほか少なくありません。
つまり、ストレスは生活習慣の乱れを引き起こすことで、糖尿病の発症を促したり、糖尿病を悪化させたりするということ。社会生活を送る上でストレスを完全に避けることはできませんが、糖尿病の方や家系に糖尿病を発症している方がいる場合は、とくにストレスを溜めないよう注意が必要なのです。
糖尿病の方は要注意!それって“うつ”かも
単純なストレスであれば、趣味に没頭したり、友人とおしゃべりをしたりすることで解消することは可能です。しかし、慢性的な気分の落ち込みが引き起こす「うつ」は簡単に解消できるものではないため注意しなければなりません。というのも、これまでのさまざまな調査の結果、糖尿病の方は「うつ」になりやすいことが分かっているからです。
糖尿病は風邪などのように短期間の治療で改善する病気ではありません。長期間に渡って、食事療法や運動療法を続けながら薬物療法も行っていく必要があります。また、糖尿病を発症すると、網膜症などの合併症に対する恐ろしさも芽生えるため心に大きな負担を強いることになるはず。気づけば、単なるストレスを越えた「うつ」の状態に陥っている方も少なくないのです。
次のような症状が続くときは「うつ」の可能性があります。放っておかず、できるだけ早めに担当医に不調を相談するようにしましょう。
- 食欲がなくなる
- 夜眠れず、朝起きられない
- 何事にもやる気が起こらない
- 物忘れが多くなる
- 些細なことがイライラしやすい
- 頭痛や腹痛など原因がはっきり分からない身体的な不調が続く
ストレスと“うつ”をなくすために
糖尿病の発症や悪化を促す可能性のあるストレスとうつ。血糖値を適正にコントロールしながら心の不調も改善していくためにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか?詳しく見てみましょう。
ストレスコントロールで血糖もコントロール
ストレスは暴飲暴食など糖尿病にとって大敵となる生活習慣の乱れを引き起こすもの。その結果、糖尿病の発症や悪化が促されることは少なくありません。
また、さまざまな研究の結果、ストレスは自律神経バランスを乱すことでインスリンの分泌を悪くすることが分かっています。自律神経のうち、副交感神経はいわば「体を休める」働きを担う神経。副交感神経が活発に働くと、インスリンの分泌がアップして血糖値が下がると考えられています。一方、「体を活発にする」働きを担う交感神経は、インスリンの分泌量を低下させ、血糖値が高い状態をキープするようになるとのこと。これは、体を活発に動かすためのエネルギー源となる血液中の糖が減るのを防ぐための反応であると考えられています。
ストレスは、交感神経を活性化させるもの。つまり、ストレスはインスリンの分泌量を減らすことに繋がり、その結果、血糖値が下がりにくい状態となるのです。
日頃からストレスが多い方は、ストレスコントロールで自律神経バランスを整えることが大切。良好なストレスコントロールは良好な血糖コントロールにも繋がります。

”うつ”を治せば糖尿病も治る?
うつは心身ともにさまざまな不調を引き起こすもの。単純なストレスとは異なり、治療が必要な「病気」と考えられています。
うつは糖尿病患者に併発しやすい病気の一つ。物忘れや意欲の低下などを引き起こすうつは、長期間に渡って取り組まなければならない糖尿病治療の妨げとなることも…。うつによって薬の飲み忘れ、食事や運動習慣の不注意に繋がり、正しい糖尿病治療が行えなくなることも少なくないのです。実際、うつがひどくなるにつれて血糖コントロールも悪くなるという方は決して珍しくありません。
うつの治療をすれば糖尿病が治るとは言い切れませんが、少なくとも糖尿病の治療を続けていくことに支障が出ないようにすることはできるはず。うつが疑われるような身体の不調があるときは、糖尿病の治療とは関係ないかな?と感じても担当医に相談することが大切です。
そのためにも、糖尿病の治療を行っていくには医師との信頼関係が重要なポイントとなります。日ごろから何でも相談でき、親身に対応してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。
まとめ
糖尿病の発症や悪化の要因の一つであるストレスとうつ。糖尿病自体もストレスとうつを悪化させる原因となり、負のサイクルに陥っている方は少なくありません。 ストレスやうつは生活習慣の乱れを引き起こし、交感神経を刺激してインスリン分泌量を低下させます。良好な血糖コントロールを続けていくためにもストレスやうつは早めに担当医に相談して対策するようにしましょう。

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